今でこそ俺は、ブッキングライブにほとんど出なくなったけど、昔は結構出てました。
多い時で月4〜5本くらい。
「とにかく現場に出た方がいい」
「ライブをたくさんやって経験値を積んだ方がいい」
「ライブハウスに出続けていれば、そのうちお客さんも増える」
当時は俺も、そんなことを思ってた。
実際、経験値を積むという意味では全然無駄じゃなかったと思う。
ステージ慣れもするし、MCも少しずつ分かってくるし、機材トラブルとか予定外のことが起きた時の対応力もつく。
ただ。
って途中から思うようになった。
自分がお客さんだったら、毎月行ける?
一番大きかったのはこれ。
自分がお客さん側になって考えてみたんです。
応援しているアーティストがいる。
その人を見るために2,000〜3,000円、高いところなら4,000円くらいのチケットを買う。
さらにドリンク代がかかることもある。交通費もかかる。
そこまでして会場に行って、実際にその人を観られる時間は、
もちろん1回ならいい。
「ライブ行ってみよう!」ってなる。
でもこれが毎月だったら?
しかも月2回、3回になったら?
キツくない?
俺自身、好きで応援している人だったとしても、全通は普通にキツいと思う。
時間もお金も使うからね。
ましてや、まだそのアーティストをよく知らない人に「ライブやるから来て!」って言って、いきなり2,000〜4,000円払って20〜30分のステージを観てもらう。
月4〜5本ライブをやっても、お客さんは増えなかった
俺自身、多い時には月4〜5本ライブしてました。
じゃあライブをやればやるほど、お客さんが増えていったのか。
もちろん俺自身の実力不足もあると思う。
でも、それだけの問題でもない気がした。
ライブハウスって、普段行かない人からすると結構入りづらい。
地下に降りていく。
中は薄暗い。
閉鎖的。
場所によってはタバコ臭かったりする。
そこに一人で入って、知らないアーティストが何組も出演するイベントを数時間観る。
ライブハウスに慣れてる人からしたら普通かもしれない。
でも、ライブハウス文化を知らない友達を初めて誘う側になって考えてみてほしい。
しかも、その人が観たいのは自分だけかもしれない。
それなのに数時間拘束される可能性がある。
そんなんで簡単に音楽が広まるほど、人の心って単純じゃないと思う。
「自分がお客さんなら推せるか?」で考えるようになった
そこから俺は、
という考え方になった。
そしてブッキングライブに出るのをやめた。
もちろんブッキングライブそのものを否定してるわけじゃない。
経験を積める。
ミュージシャン同士で繋がれる。
新しい出会いがある。
ライブハウスの音響で歌える。
メリットはいくらでもある。
ただ、「集客を増やしたい」「もっと自分の音楽を広めたい」という目的に対して、それだけを延々続けるのは違うんじゃないかと思った。
だったら年1回でもワンマンをやった方がいい
そこで俺は、
と思うようになった。
正確には今の俺は「必ず年1回」と決めているわけではなく、タイミングを見ながら不定期で開催してる。
でも、自分自身が主役になって、一つの世界観を最初から最後まで作れるライブには大きな意味があると思ってる。
実際、ワンマンライブをやるようになってから、少しずつだけど確実に観てくれる人は増えてきた。
もちろん「ワンマンやれば勝手に増える」なんて話ではない。
そこまでに何ヶ月も告知する。
SNSを更新する。
一人ひとりに声をかける。
企画を考える。
来てくれる人がどうしたら楽しめるか考える。
めちゃくちゃ大変。
でも少なくとも俺は、
と感じた。
ライブハウス以外にもやり方なんていくらでもある
「でも駆け出しなんだから、ライブハウスに出るしかないじゃん」
って言う人もいると思う。
本当に音楽を届けていきたいなら、そろそろ自分で考えていく必要があると思う。
例えばスタジオを借りる。
友達やファンを呼ぶ。
参加費500〜1,000円くらいにする。
飲食物持ち込みOKにして、ライブパーティーみたいにする。
例えばこんな感じ。
これだったら結構自由にできる。
持ち時間も自分で決められる。
企画内容も決められる。
トークしてもいい。
ゲームしてもいい。
一緒に歌ってもいい。
写真撮影の時間を作ってもいい。
そして何より、
応援してる側からしても、その方が幸せな場合って結構あると思う。
もちろんこれが唯一の正解じゃない。
大事なのは、
を考えること。
そういう工夫もせずに、
「俺を見て!」
「私の歌を聴いて!」
「ライブ来て!」
だけを繰り返すのは、そろそろ時代に合わないと思う。
それでも「俺はライブハウスの爆音と音響が好きなんだ!」「お客さんが増えなくても、とにかくこのスタイルで音楽をやりたい!」なら、それはそれで全然いいと思う。
本人が幸せなら。
ただ、音楽も、いや、どんな業界も結局は人対人だから。
「自分だけは特別」を一回捨ててみる
もちろん、圧倒的な才能があれば話は違うかもしれない。
歌った瞬間に全員振り向く。
一曲聴いただけでファンになる。
そんな人も世の中にはいると思う。
でも、それってほんの一握り。
と思いすぎない方がいいと思ってる。
まあミュージシャンって、そう思っちゃいがちなんだけどさ(笑)。
誤解されたくないけど、制作努力を否定してるわけじゃない。
曲を書く。
歌を練習する。
楽器を練習する。
アレンジを勉強する。
全部大事。
俺だってそこはずっとやる。
ここを混ぜちゃいけないと思う。
ちょっと脱線するけど、ファンとの距離感の話
同じような活動スタイルの女性シンガー、特に若い人を見ていて思うこともある。
もちろん全員じゃない。
ただ、ファン層を見るとかなり年齢の離れた男性が多かったりするケースがある。
お互いが納得していて、健全な関係なら何も問題ない。
でも、ファンとの距離感が近くなりすぎてトラブルになってる話も結構聞く。
もちろん迷惑をかける側が悪い。これは大前提。
ただ同時に、
は、アーティスト側も明確にしておいた方がいいと思う。
そんなトラブルに疲弊するために音楽始めたわけじゃないでしょ?
「年上の方がお金持ってるから」という言葉に違和感があった
以前、知り合いのミュージシャンからこんなことを言われたことがある。
「最終的に年上の層をターゲットにした方がいいじゃん」
俺はこれを聞いた時、かなり違和感があった。
年齢によって可処分所得に差がある、というマーケティング上の分析自体を否定したいわけじゃない。
でも、
と思った。
それが目的なら、極端な話、接客業など別の仕事でもいい。
店によってはカラオケだってある。
俺自身、音楽にずっと向き合ってきたからこそ、音楽を単純に「誰からお金を取るか」だけで考える価値観とは合わなかった。
その人とは一時期仲良くしてたけど、そういう小さな価値観のズレが積み重なって、最終的には連絡先も全部ブロックした。
まあ、これはあくまで一例。
何が言いたいかというと、
だからこそ、音楽に対する根本的な価値観が違いすぎる人とは、無理に一緒にいる必要はないと思ってる。
集客の相談相手、本当にその人で合ってる?
活動に悩んで、学校の先生に相談する人もいると思う。
音楽の専門学校なら、音楽の基礎や演奏、制作について詳しい先生はたくさんいる。
でも、
ここは結構大事だと思う。
先生だからといって、必ずしも集客やマーケットについて詳しいとは限らない。
もちろん現役で活動しながら教えていて、マーケティングにも詳しい先生はいると思う。
だから「先生は売れてないから意味ない」と一括りにするつもりはない。
ただ、相談内容によって相手を変えた方がいい。
歌についてならボイストレーナー。
作曲なら作曲家。
ミックスならエンジニア。
そして集客なら、実際に人を集めている人。
音楽業界じゃなくたっていいと思う。
交流会でもいい。イベントでもいい。パーティーでもいい。
何百人、何千人とコミュニティを作っている人がいたら、「どうやって人を集めてるんですか?」って聞いてみればいい。
変なプライド持たずに、もっといろんな業界の人の話聞こうぜ。
だから俺は「SPOT」を作りたい
色々言ったけど、結局俺がこういうことを考えるのは、
同じように悩んでるミュージシャンがたくさんいると思うから。
「SNSやっても伸びない」
「どうやって自分の音楽を知ってもらえばいいの?」
「ライブハウスに出続けるしかないの?」
そういう人たちと、いつか手を繋げる場所を作りたい。
そこで考えているのが、
「SPOT」
ただ飲食できるだけの場所にはしたくない。
ただライブができるだけの場所にもしたくない。
そんな場所にしたい。
俺自身もプレイヤーとしてずっと音楽を続けながら、将来的には場作りとかプロデュース側のこともやっていきたいと思ってる。
ただ、やるなら中途半端には始めたくない。
場所だけ作って「出演者募集!」「集客は各自でお願いします!」では、今ある問題とそんなに変わらない。
だからSPOTを始めるなら、
じゃないと意味がないと思ってる。
そのためにも、まず俺自身が結果を出す
だからこそ俺は、自分自身がプレイヤーとして説得力を持ち続けたい。
その一つとして立てている目標が、
アリーナで満員のワンマンライブをやる。
デカい目標だと思う。
でも、それくらいのことを本気で目指してる人間が作る場所だからこそ意味があると思ってる。
いつか、
アーティストが羽ばたいていく場所。
そんなものがあったら最高じゃん。
ファンの皆にも幸せになってほしい。
音楽やってる人にも幸せになってほしい。
だからまずは俺自身が動く。
ワンマンライブも、タイミングを見ながら開催してる。
TikTokも最近は毎日更新を心がけてる。
会いたい人には「忙しい」を言い訳にしないで会いに行く。
企画もめちゃくちゃ考える。
表ではあまり言ってないけど、発信者同士が繋がれる交流会に参加したり、自分で主催したりもしてる。
さらに今、
近いうちにリリースする予定です。無料ではないけど、できるだけ低コストで、アーティストの集客負担を減らせるものにしたいと思ってる。
これは期待しててください。
だって、ファンの皆が大好きだから
なんでそこまでやるの?
って言われたら、結局これなんですよ。
友達も。
家族も。
自分に愛を持って接してくれる人には、みんな幸せになってほしい。
俺の音楽活動によって誰かが笑ってくれたり、
「この曲に出会えてよかった」
「また明日から楽しもう」
って思ってくれたら、それが一番の活力になる。
だから、ライブもやる。
ライブ以外のこともやる。
SNSもやる。
企画も作る。
人にも会う。
必要なら新しい仕組みだって作る。
ただし、全員にお人好しになるつもりもない。
イマドンに愛を持って接してくれる人には、俺も最大限の愛で返していく。
それでいいと思ってる。
最後に
ブッキングライブに月何本も出ていた経験は、俺にとって無駄じゃなかった。
むしろ、やったから分かった。
「音楽がたくさんの人に届くこと」は同じじゃない。
経験値を積むためにライブハウスに出る。
それはいい。
でも、目的を見失ったまま惰性で続ける必要はない。
ライブハウスでもいい。
ワンマンでもいい。
スタジオライブでもいい。
SNSでもいい。
交流イベントでもいい。
まだ誰もやってない方法でもいい。
大事なのは、
「相手にどう楽しんでもらうか」を考えること。
音楽は一人で作れるかもしれない。
でも、音楽活動は一人では成立しない。
結局、人対人だから。
どこまでも歌っていくぜ。 ライブも、ライブ以外の活動も。
もしかしたら近いうちに、
いい発表ができるかもしれません。 楽しみにしててください。
イマドン
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